プレッシャーで、夜眠れなくなることもしばしばありました。
そんな中、やっと完成した豆腐のパッケージデザインです。
豆腐業界の機械化が進む中、このもめん豆腐は、昔ながらの製法に頑固にこだわって、手作りされています。
毎日毎日、同じ豆腐を作る職人さんのことを考えると、気が遠くなりませんか?
飽きっぽい私には到底できません。
創業70年ということは、代々、その退屈な毎日を辛抱しながら、コツコツやってこられたということ。
70年の伝統が、私のデザインで台無しになるのではないか…、
そんな緊張感が続き、夜眠れなくなることも多々ありました。
デザインというものは、奇抜すぎても受け入れられず、かといって、無難にまとめると、ライバル商品の中に埋もれて、やる意味も何も感じられないつまらないモノになります。
いろいろなデザイン案を考えましたが、この豆腐のおいしさが、買い物をしているお客様にスッと伝わって、長い間、食べ続けていただけるような、飽きのこないシンプルなデザインに決まりました。
「おいしい」と作っている方が言うのは、お恥ずかしいかもしれませんが、率直に「(他社よりも)おいしい!」と思いましたので、それをパッケージに載せるというご提案をさせていただきました。
この豆腐の取扱店は、ハローズさん、スマイルキッチンさん、柿原豆腐店さんです。