仮免許を取ってうれしいのも束の間。
次は、路上運転です。
テストとは違った緊張が走ります。
仮免許テストの安全確認なんて、見たフリで十分通用しますが、路上では、見たフリなんかしてられません。
歩行者もいれば、自転車もいます。
他の車は、すごいスピードで走っていますし、脇にはバイクもいます。
運転の楽しさなど微塵もありません。
(こわい~こわい~。)
よく通る交差点の事故ビデオを見せらました。
夜間、横断歩道を歩いていた人を車ではねたドライブレコーダーの映像もありました。
ドライブレコーダーとは、車の事故直前数秒間を車側から撮る小型カメラです。
この横断歩道を歩いていた人は、夜、白いズボンに黒いシャツを着て歩いていたものだから、横断歩道の白とズボンの白、暗闇と黒いシャツが同化して、運転者が歩行者に気づかなかったようです。
気づいていないから、ブレーキも踏んでいません。
運転者の気持ちになってみると気の毒ですが、はねられた人はたまったもんじゃないですよね。
この映像を見て決意しました。
夜は運転せん!と。
でも、昼間だって事故はたくさんあります。
車に傷がつくくらいならいいですが、人だけは殺したくありません。
免許を取ることに決めたことを少し後悔しましたが、もう遅いのです。
これは、路上運転の授業の会話です。
Y先生:「自分の運転、これでいいと思ってる?」
私:「今日の運転ではダメです。」
Y先生:「今までの運転はどうだった?」
私:「い、今までの運転もダメです。」
Y先生:「仮免許は取ったけど、路上に出てダメだったら、この仮免許証は、返すこともできるんだぞ。」
このままじゃ、仮免許を取り上げるぞ、ということです。
片側2車線の道を通行中、青信号で右折する際、対向車線の車がたくさんいたのにもかかわらず、右折しようとしてしまいました。
先生にブレーキを踏まれた後、冷や汗が出ました。
あやうく、対向車とぶつかるところでした。
これは、言い訳ですが、青信号で右折するというのは、歩いている時も自転車に乗った時もやったことがなかったので、「青→行ってよい」ととっさに思ってしまったのです。
学科では「右折する際は、対向車線の大きいトラックに隠れたバイクが見えないので、注意しよう。」と習いますが、対向車線の車に注意するのは、当たり前すぎて問題にもならないところです。
自分がバカに思えてきました。
赤信号から青信号に変わったのにボーッとして発進せず、後ろの車をイラつかせてしまったこともありました。
(今、何考えてたんだろ…私。)
路上では、私のハンドル操作に人の命がかかっているので、ついついハンドルをギュッと握りしめてしまっています。
本当はハンドルは軽く持つのが正しいので、赤信号になると、我に返ってハンドルを軽く持ち直すのですが、それと同時にリラックスしすぎてしまったようです。
車の運転には、程よい緊張感が必要のようです。
2009.10.12 旧ホワイトミントより
#自動車免許取得の体験談